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「ラドイドへの道」
弟は兄を秘密にする

弟は兄を秘密にする

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久々に更新します。
ちょっと前のラドイド買い物話の後日譚…翌日です。ラドを高校生にしたら、まるで現パロなんですけど…(汗)。

続きから大丈夫な人だけ、お進み下さい。



*******「弟は兄を秘密にする」***********


「おい、ラドモーズ・タイタニア…夕べ、すんげえ美人とデートしてたじゃないか。あれ誰だよ、紹介しろよ。」

ラドモーズは通っている高校の昼休み、悪友から冷やかされて、少し素っ気なく…しかし、かなり自慢気に笑った。

「…ああ、あれ。…そんなんじゃねぇよ、ちょっと買い物に付き合わされただけさ。」

恐らく『すんげえ美人』とは、兄のイドリスのことだ。夕べ、ラドモーズは、イドリスの憂さ晴らしに付き合って、妹やメイドたちに山ほどプレゼントを買った。イドリスは、ブティックのオーナーが勧めた女性物の毛皮のコートを寒いと言って、ふざけて着て帰った…兄は美しい…女のように化粧ひとつしているわけでもないのに、ちょっと女っぽい格好をすると美人で通ってしまう。ラドモーズはそんな兄が自慢で、誇らしくて、…愛しくてたまらない。昨日のは、自分でもデートみたいだとウキウキしていたので、他人からそのように見られたのは、とても気分が良かった。それで、ラドモーズは少し見栄を張った。

「…見られちまったのか…内緒だぜ。…美人だろ。」

ラドモーズが少し照れくさそうに赤い顔で言うと、友人は深く頷いた。

「ラドモーズ、お前いつもツンツンした美人がいいって言ってたけど、本当にいたんだな、そういう女が。」

ラドモーズは友人にそう言われて柄にもなく、頬を染めて俯いた。

「…まぁな…。向こうは俺のことなんとも思ってないけどな。」

少しやりきれなさそうにラドモーズが言うと友人はニヤリと笑った。

「女は、本当に何とも思ってない相手を誘ったりしねえって…。いい感じだったじゃねえか。」

(いや、あれ女じゃねえし、兄貴だし…。)

けしかけてくる友人に、ラドモーズは本当に当惑して言葉を濁した。

「…あの人には、熱烈な恋人がいるんだ…大人の…いい男さ。」

友人は、豪快に笑い、ラドモーズの背中をどやしつけた。

「なに弱気になってるんだよ!そんなこと気にするような男じゃないだろう?…チューぐらいさせてもらえ!」

ラドモーズは赤い顔でちょっと自慢気に咳払いした。

「…チューはした…。」

悪友は口笛を吹いた。

「お姉さまにお願いしてエロい事いっぱい教えてもらえよ!!」

「エロって…そんなんじゃねえって…!!」

ラドモーズが照れながら大声で否定した時、背後に立ちつくしていた人影が冷徹な声でラドモーズの名を呼んだ。生徒の生活指導をしている初老の副学園長である。

「ラドモーズ・タイタニア!父兄から通報が入っている。またお前か!わが校は、良家の子弟を預かる、品格と伝統を重んじる学校だ。……不純な異性交遊を野放しにしておくのは、他の生徒へ悪い影響を与えかねない。一体どうなっているのか、この際、兄上をお呼びしてじっくり話し合いたいと思うが、覚悟はいいか?ラドモーズ・タイタニア。」

「…誤解だ、あれはそんなんじゃねえんだ…!」

ラドモーズは咄嗟に真相を話そうとしたが、それは兄の名誉を傷つけることになりはしないかと口をつぐむ。黙りこんだラドモーズをふて腐れたものと判断し教師は、ラドモーズを蔑むように一瞥して立ち去った。


*****************************


「……それは、この愚弟がけしからん女性関係を持っているということですかな?副学園長殿。」

イドリスは、副学園長からことの成り行きを説明され、皮肉な笑いを浮かべてラドモーズと副学園長の顔を見比べ、クスリと小さく笑った。

「失敬……私が把握している限りでは、弟の交遊関係は実にお粗末きわまりないものだったので…。さて、いつの間に大人の階段を登ったのかな、ラドモーズ?」

兄に揶揄されるように問い詰められ、ラドモーズはますます貝のように口をつぐむ。目だけが、物言いたげに兄の視線の周辺をさまよう。

「イドリス閣下、目撃証言によれば、弟ぎみは、昨夜遅く、金髪の大人の女性と夜の街で派手に遊び、金品の授受をしていたという報告を受けております。お心当たりはございませんか?」

「昨夜!?」

イドリスは、昨日の自分の乱行を思いだし、頬を赤らめて、副学園長と弟の顔を交互に見た。ラドモーズは罰が悪そうに頭を掻き、困ったように視線を逸らした。イドリスは、暫くの間、難しい顔で黙っていたが、やがて意を決したように顔をあげた。

「どうやら、誤解があったようです。これは、内密にしておいていただきたいのですが…。」

ラドモーズが、ギョッとして何か言おうとするのを、イドリスは視線で制した。

「実は、私には結婚を考えている女性がおりまして…どうやら、昨夜目撃されましたのは、その女性ではないかと…。お恥ずかしい話ですが、その女性は気まぐれで、男と見れば翻弄せずにおかないようなタイプの女性でして………しかし、おわかりいただけると思いますが、そこが男にとってはたまらなく魅力でもあるわけで……。」

イドリスはそこで一旦言葉を切り、軽く咳払いをした。

「昨夜も弟を買い物に付き合わせて、派手に遊んだようです。…彼女のそういった振舞いが、私をなかなか結婚に踏み切らせない訳なのですが…。」

イドリスは、苦悩するように眉間を指先で押さえた。

「…もう少し、慎むように伝えましょう。そして、ラドモーズにも厳しく言って聞かせます。」

イドリスは、慣れた様子で内ポケットから小切手帳を取り出し、かなりの高額を書き込んで、副学園長に渡した。

「…愚弟がこの学園にふさわしくないことは、重々承知しております。もはや、成績云々は申しません…どうか、目を瞑って、在籍だけはお許し願いたい。私も微力ながら学園のため力添え致しましょう。」

それから、凄みのある微笑みを浮かべ、副学園長を見つめる。

「…もっとも、タイタニアには、学歴や学閥など必要ないのですけれどね。」

イドリスの最後の言葉に、副学園長は、言いかけた苦情を飲み込んだ。


*****************************

イドリスは古めかしい校舎の長い廊下を靴音を響かせて歩いた。その後ろを、保健所から引き取られてきた犬のようにしおしおとラドモーズが続く。
木製の広い階段を降りて、何度目かの踊り場で、イドリスは足を止め、ラドモーズを振り返った。

「…何故、副学園長に、あれは私だと言わなかったんだ?」

美しい兄の顔には、人を試すような性のよくない表情がうかんでいた。

「最初から正直に話せば、こんな手間を掛けずに笑い話で済んだだろうに…。」

哀れな弟は、やり場のない思いに頭を掻いたり、ポケットに手を突っ込んだり、落ち着かないようにあたりをキョロキョロ見回したりした挙げ句、ポツリと言った。

「…嫌だったんだよ、あの副学園長のクソ野郎に、兄貴のことを、アルセスみたいな変態だと思われるのがさ…。…兄貴だって、正直に言わなかったじゃないか。」

イドリスは、口元を歪めて小さく笑った。

「物事には落とし所というものがある。ここまで大ごとになってしまっては、見間違いでは向こうも引っ込みがつかないだろう。まぁ、罪のない悪者が必要だ。」

ラドモーズは、言いにくそうに口を尖らせ、気になっていたことを兄に尋ねた。

「…兄貴、結婚とか考えてるのか?ウワサになったら知らねぇぜ?」

イドリスは可笑しそうに笑って再び歩き始めた。

「教職者に向かって、結婚する気のない女と付き合ってるとは言えないだろう!…イドリス卿が性悪な女と結婚を考えているなどと噂になったら、テオドーラ嬢あたりがさぞ気を良くすることだろうさ。」

いつも通りの兄の素っ気なさに安堵して、ラドモーズは慌てて兄の後を追う。


*****************************


「…まぁ、昨夜はちょっとハメを外しすぎたかな。お前と出掛ける時は少し大人しくしていることにしよう。ひとつ貸しだ。」

地上車に乗り込んで、イドリスはラドモーズに言った。ラドモーズは、今回の事件で兄があまり機嫌を損ねていないことに、心からホッとする。確かに誤解なのだが、ラドモーズも友だちの手前大いに見栄を張ったし、何より、日頃からの不品行が、副学園長の心証を悪くさせていたのは否めない。兄は、そういうところには結構厳しい。

ともあれ、ラドモーズは友人の前では、いっぱしの伊達男を気取って、同年代の女の子とのアバンチュールを夢見ている野郎どもを鼻で笑ってやる特権を与えられた。

「それにしても、学校というものは、無粋なところだな。俺がお前の年には、もう女は知っていたし、ヴァルダナの宮廷などでは、15歳くらいから大人の恋の対象にされる…ま、個人差はあるがな。」
平然と言ってのける美しい兄に、ラドモーズはおずおずと尋ねた。

「…兄貴の初めてって…いつ?」

イドリスは、薄く笑って答えなかった。


END


……ああ、モヤッとしたまま…終わっておきます。

なんとなく続きそう…な気がする…けど、今は書けないみたい。久しぶりの更新なのに、パンチが足りなくてごめん。すまん、そして申し訳ないm(__)m
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